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成虫で冬越しするチョウ…ムラサキシジミ

壁にとまるムラサキシジミ
2006年3月2日…大阪府池田市豊島北

 2006年3月2日、1匹のチョウが日差しに誘われて飛んできました。ムラサキシジミです。このチョウも成虫越冬をします。

 ムラサキシジミの幼虫は、おもにアラカシの葉を食草にしています。アラカシは町の中にも多く植えられているのでこのチョウは町の中でもよく見かけます。ただ、翅の裏は茶色で目立ちにくくふだんは気づかない人も多いようです。

 翅の表は紫色に美しく輝きます。オスの翅はメスの翅よりも少し紫がかっています。写真はメスでオスよりも明るく輝きます。

 日向ぼっこをするときはこのように翅を開きます。しかし、ふだんとまるときには翅を閉じてしまうのでこのような美しい姿は見られません。

日光浴をするムラサキシジミのメス
大阪府池田市豊島北…photo by shimo.

産卵をするムラサキシジミ
2011年7月2日…大阪府池田市東山町

 2011年7月2日、ムラサキシジミのメスがアラカシに産卵をしていました。触角も使いながら何か所も産卵していきました。ときどき休憩をするのか、下の写真のように翅を開いていました。

休息中のムラサキシジミ

日向ぼっこをするムラサキシジミ
2012年3月1日…大阪府池田市伏尾町

 例年になく寒い冬でした。やっと穏やかな日がやってきました。越冬後のムラサキシジミの名が日向ぼっこをしていました。

産卵中のムラサキシジミ
2013年4月25日…大阪府池田市五月山 Photo by M.Mat.

 産卵中のムラサキシジミです。4月になってムラサキシジミがアラカシの周囲をちらちらしているのを何度か見ていました。産卵場所を探しているのだろうとは思いましたが撮影はできませんでした。上の写真は松本 勝さんが撮られました。

ムラサキシジミの幼虫の写真
2015年9月13日…兵庫県西宮市

 シジミチョウの幼虫の多くは、「わらじ」の形をしています。ムラサキシジミの幼虫は、さらにそれを平たくしたような形をしています。ほかのチョウの幼虫を探しているときにH.先生が教えてくださいました。アリはハリブトシリアゲアリのようです。
 下の幼虫は終齢幼虫です。蛹化は地面に下りるそうです。

ムラサキシジミ終齢幼虫の写真