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アゲハチョウ

 アゲハチョウ科で最も身近なチョウがアゲハチョウです。ミカンやカラタチ、サンショウなどの葉を幼虫が食べるため、町の中でもごくふつうに見られます。

ヒガンバナに吸蜜に来たアゲハチョウ
2010年9月25日…大阪府池田市吉田町

 2010年9月25日、大阪府池田市吉田町で例年よりも満開が遅れたヒガンバナを見ていました。しばらくするとアゲハチョウが吸蜜にやって来ました。

ヒガンバナの上を飛ぶアゲハチョウ

ヒガンバナに吸蜜に来たアゲハチョウ
2010年9月29日…大阪府池田市吉田町

 この日もアゲハチョウがヒガンバナに吸蜜に来ていました。ほかにもたくさんのアゲハチョウの飛翔を見ました。下の写真のように追尾をするものもいました。

舞い上がって追尾するアゲハチョウ

産卵されたアゲハチョウの卵
2010年8月16日…大阪府大阪市北区中津

 町の中を歩いているとアゲハチョウがミカンに産卵していました。葉を見ると簡単に卵が見つかりました。

アゲハチョウの幼虫
2011年9月24日…大阪府池田市桃園

 歩いていると道端にサンショウがありました。アゲハチョウの幼虫を探すと、やはりいました。幼虫のこの色と模様は鳥の糞に擬態しているとされることがあります。

終齢幼虫になる脱皮中のアゲハチョウ幼虫
2010年9月4日…大阪府池田市五月山児童文化センター

 ミカンの木でアゲハチョウの幼虫を探していると終齢幼虫になるために脱皮中の幼虫がいました。するすると皮を脱いで、脱皮をするのにはあまり時間はかかりませんでした。

アゲハチョウの終齢幼虫

 別の葉にはアゲハチョウの終齢幼虫もいました。こちらは十分大きくなっていました。

二化目のアゲハチョウ
2011年6月8日…大阪府池田市五月丘

 子ども達が飼育していたアゲハチョウが羽化しました。授業で飼うのでがんばって幼虫を探してくること、飼育のため雨に当たったりする時間がないことなどで野外での成長よりも飼育下の成長の方が少し早くなります。自然の状態でもこれから6月中は今年二化目の成虫が見られます。

ミカンにとまった二化目のアゲハチョウ
2011年6月12日…大阪府池田神田

 二化目のアゲハチョウがいました。新鮮でほとんど傷のないオスのようでした。

サンショウに産卵するアゲハチョウ
2011年8月12日…大阪府池田東山町

 山の中の小さな畑の片隅にサンショウが植えてありました。周囲をアゲハチョウが飛んでいます。産卵です。残念ながらアゲハチョウのメスはちょっとぼろでした。

2ひきのアゲハチョウ
2011年9月18日…大阪府池田伏尾町

 ため池の上を2ひきのアゲハチョウが飛んでいました。右がメスで、左がオスです。写真を見ながらメスのアゲハチョウが口を伸ばしているのに気づきました。フェロモンなどの化学物質が関係しているのかもしれません。

秋のアゲハチョウの終齢幼虫
2011年10月26日…大阪府池田桃園

 サンショウの葉が少なくなっていました。見るとアゲハチョウの終齢幼虫が3びきもいました。後少しで木を離れて越冬蛹になりそうです。

アゲハチョウの終齢幼虫
2012年10月18日…兵庫県川西市小戸

 アゲハチョウの終齢幼虫がいました。もう少し小さめの終齢幼虫もいました。町の中のミカンの葉にいたのでもう少したてば越冬蛹を見ることができるかなと楽しみにしていました。数日後に見ると葉がかられて幼虫はいませんでした。

2012年5月10日…大阪府池田伏尾町

 アゲハチョウがノアザミに吸蜜に来ました。

 上の写真をクリックすると大きな画像で見ることができます。

アゲハチョウの終齢幼虫
2012年5月22日…大阪府池田室町

 道路の横にあるミカンの木を見上げるとアゲハチョウの終齢幼虫が見えました。先日成虫を見たばかりなので、まだこの時期に終齢幼虫にはなっていないだろうと思っていました。

アゲハチョウの蛹
2012年11月7日…兵庫県川西市小戸

 プランターにアゲハチョウの蛹がありました。木から離れて蛹化しているのは越冬蛹です。地面から約20cmの場所だったので比較的低い場所で蛹化していました。

アゲハチョウの蛹

アゲハチョウの蛹

 アゲハチョウは小学校の教材によくつかわれるので蛹の大きな写真をのせておきます。

アゲハチョウの蛹
2012年11月10日…大阪府池田市桃園

 またアゲハチョウの蛹がありました。これも越冬蛹です。

アゲハチョウの蛹

アゲハチョウの前蛹
2012年11月15日…兵庫県川西市小戸

 そろそろアゲハチョウの終齢幼虫を見つけるのが難しくなってきました。蛹を探していると前蛹のアゲハチョウが見つかりました。

アゲハチョウの前蛹
2012年11月21日…兵庫県川西市小戸

 時期が時期でも前蛹がこんなに長いとは思いませんでした。死んでいるのかと思いました。夕方に見ると無事蛹になっていました。

アゲハチョウの蛹

パンジーで吸蜜するアゲハチョウ
2013年4月15日…大阪府池田市室町

 今年初めてアゲハチョウの成虫を見ました。大阪府池田市室町のお宅のプランターのパンジーで吸蜜していました。新鮮なオスでした。でも、今年は3月9日にアゲハチョウを目撃されたT.さんがおられるのであまりにも遅い記録?です。

羽化を終えたアゲハチョウ
2013年4月30日…大阪府池田市(飼育)

 アゲハチョウの羽化のようすを撮影して小学校での学習の資料になるようにと昨年2012年からアゲハチョウを飼っていました。午前6時。蛹がやや湿ったような感じになっていたので羽化が近いのがわかりました。ところが6時40分に見ると羽化は終わっていました。雨が降っていて、気温が高くないので油断をしてしまいました。このような失敗を避けるためには羽化の前に冷蔵庫に入れます。そして撮影の準備ができてからその蛹を外に出してほんの少し温めます。手で周りからそっと包むようにしてもその暖かさで羽化することがあります。ただし、わたしは冷蔵庫に入れるのはかわいそうな気がして一度もしたことはありません。チョウのページでモンシロチョウやアカタテハの羽化の写真を教材でも使えるように置いていますがすべて手で温めて羽化させたものです。もちろん羽化直前までよく観察しておかないとできませんが。

 午前9時ごろ腹部から液体をおとしました。翅をのばしたりするのは体の中の体液を使います。翅のすみずみまでのばします。そして今度はその体液をもどし、体から出して体を軽くします。

 ふだん生態写真では体の細かいようすがわかりません。静止した様子を撮っておきました。昆虫の体は毛や油のようなもので覆われています。チョウではこの毛で少しくらいの雨ははじくことができます。よく見ると、体中毛だらけです。わかりやすいように大きな画像を用意しておきました。

 上の写真をクリックすると大きな画像で見ることができます。

吸水をするアゲハチョウ
2013年5月6日…大阪府池田市槻木町

 アゲハチョウのなかまはよく水を吸います。地域によっては集団で吸水するようすもみられるそうです。ささやかですが、2ひきのアゲハチョウが吸水をしていました。

アゲハチョウの2齢くらいの幼虫
2013年6月28日…兵庫県川西市小戸

 キンカンとレモンのところにアゲハチョウが産卵にやって来ていました。見るとキンカンに2齢くらいの幼虫がいました。卵は新しい葉にも古いものにも産卵されていました。羽化が近そうな蛹もありました。

 翌29日に蛹から羽化しているのではと思って見に行きましたが、羽化していませんでした。蛹の上をアリが歩いていたので失敗かもしれません。この日は2ひきのアゲハチョウが同時に産卵に来ていました。

アゲハチョウの卵

アゲハチョウの蛹

アゲハチョウの越冬蛹
2014年2月18日…兵庫県川西市小戸

 先日1ぴきだけアゲハチョウの越冬蛹がありました。ところがしばらくするとなくなっていました。何度近くを探してもほかに見つからないのであきらめていました。ところが15日に友人と歩いていて説明していると、「目の前にある。」と言われました。なるほど2ひきもならんでいます。近くにもう1ぴきもいました。真正面で気づかなかった…?でも、友人に感謝です。

アゲハチョウの蛹
2014年2月20日…兵庫県川西市小戸

吸水中のアゲハチョウ
2014年4月25日…大阪府池田市東山町

 アゲハチョウの飛ぶ姿がよく見られるようになりました。水路ではアゲハチョウのにオスが吸蜜をしていました。