ホーム 》 チョウのくらし 》 ナガサキアゲハ

ナガサキアゲハ

 ナガサキアゲハはアゲハチョウ科のチョウです。北摂地域では地球の温暖化が話題になり始めたころから姿を見るようになりました。今では、(2010年)ごくふつうに見られるチョウになりました。

ノウゼンカズラで吸蜜するナガサキアゲハ
2010年9月8日…大阪府池田市豊島北

 ナガサキアゲハのメスがノウゼンカズラで吸蜜に来ていました。2010年9月8日、大阪府池田市豊島北でのことです。ナガサキアゲハのノウゼンカズラでの吸蜜を見るのは二度目です。

2006年5月18日…大阪府池田市荘園(大阪府立園芸高校)

 ナガサキアゲハのオスが地面で吸水をしていました。2006年5月18日、大阪府立園芸高校でのことです。

葉に止まって休むナガサキアゲハのオス
2006年9月11日…兵庫県川西市久代

 2006年9月11日夜、兵庫県の川西市立久代小学校で秋の鳴く虫の観察会をしていると、中庭でナガサキアゲハのオスが眠っていました。

 ナガサキアゲハのオスの翅の色は少し青っぽく見えます。尾状突起がないのがナガサキアゲハの特徴です。ただし、地域によっては尾状突起のあるものも見られます。

ナガサキアゲハの終齢幼虫
2003年9月14日…大阪府池田市綾羽

 ミカン科の植物にナガサキアゲハの終齢幼虫が止まっていました。幼虫の背中の模様の色が白いので一目でナガサキアゲハの終齢幼虫だと分かります。

ナガサキアゲハの終齢幼虫
2006年11月3日…大阪府池田市五月山

 こちらもナガサキアゲハの終齢幼虫です。11月、このころミカンの葉で大きな終齢幼虫を見ることがよくあります。

葉の上のナガサキアゲハの幼虫
2010年6月6日…大阪府高槻市やまぶき渓谷周辺

 カエルの観察会がありました。移動をしているときにふと道端のミナン科の植物を見るとナガサキアゲハの幼虫が止まっていました。ほかのアゲハチョウ科の幼虫と比べ、白い模様の部分が緑がかっているので区別することができます。

ノウゼンカズラに来たナガサキアゲハのオス
2011年9月7日…大阪府池田市東山町

 この時期、黒いアゲハチョウをよく見かけます。クロアゲハやカラスアゲハ、モンキアゲハもいますが、最も多いのはナガサキアゲハです。今日も何度もノウゼンカズラを放花していました。

ヒガンバナに来たナガサキアゲハのメス
2011年9月24日…大阪府池田市伏尾町

 数日前にきれいなナガサキアゲハのメスが飛んでいるのを見ました。しかし、近くには来ませんでした。今日もナガサキアゲハのメスが飛んでいました。破損のひどい個体です。ムクゲやアベリアで吸蜜した後ヒガンバナにもやって来て吸蜜しました。

ヒガンバナに来たナガサキアゲハ
2011年10月1日…大阪府池田市東山町

 一面のヒガンバナにナガサキアゲハのメスが吸蜜にやってきました。すぐに飛び去ってしまいました。

2011年10月24日…兵庫県川西市

 ナガサキアゲハが農家の家先で産卵していました。

ダリアで吸蜜するナガサキアゲハ

 近くのダリアではナガサキアゲハのメスが吸蜜をしていました。あまりの美しさにシャッターを押し続けてしまいました。

ナガサキアゲハの吸蜜

 上のナガサキアゲハの吸蜜のシーンはクリックすると大きな写真になります。

ダリアの花の間を飛び交うナガサキアゲハ

ヨコヅナサシガメに襲われるナガサキアゲハ
2012年4月15日…大阪府吹田市

 2012年のナガサキアゲハとの出会いは少し衝撃的でした。大阪自然史博物館の観察会でのことでした。昼食後に集合場所に戻ろうとすると、木の幹に黒いアゲハチョウがついていました。すぐにナガサキアゲハのオスだとは分かりました。しかし、なぜ…。近づいてみて何が起きているのかがわかりました。羽化してさほどたっていないナガサキアゲハのオスがヨコヅナサシガメの幼虫たちに襲われているのです。ナガサキアゲハは体液を吸われています。自分では動きません。風に吹かれて翅の向きが変わるだけでした。

ミカンの花で吸蜜するナガサキアゲハ
2012年5月26日…大阪府

 ナガサキアゲハがミカンの花で吸蜜していました。

産卵するナガサキアゲハ
2013年5月26日…大阪府池田市五月山

 ミカンの葉に春型のナガサキアゲハのメスが産卵をしていました。きれいな個体でした。

 
  初見のナガサキアゲハの写真
2020年5月10日…大阪府池田市五月山
   今年2020年初見の黒いアゲハチョウです。ナガサキアゲハでした。もともと羽化不良で死んだようです。