7月のチョウセンイタチ…つがいで行動することが多い?

駐車場に姿を見せたチョウセンイタチのめす
2006年7月16日…池田市桃園

 2006年7月16日午後2時50分、夕立が来るのか空が少し暗くなってきました。

 「暗いからといってこんな時間帯にはうろうろしていないだろう。」と、見に行くと駐車場のすみにメスのチョウセンイタチがいます。

 後ろのほうを気にしています。

 やはりオスのチョウセンイタチがいます。

チョウセンイタチのつがい
駐車場を歩こうとするめす

 メスのチョウセンイタチがゆっくりと駐車場を横切ろうとしますが、オスが来ません。

おすのようすをうかがうチョウセンイタチのめす

駐車場を走って横切るおす

 振り向きますがオスの出てくるようすはありません。

 メスのチョウセンイタチは横の溝に戻ってこちらに移動しました。

 「オスも後についてくるのかな。」と、思っていると、いっきに駐車場を走って横切り隣の草原との間にあるフェンスにジャンプ。草の中に姿を消しました。

 

 「この後どうするのかな。」と、思っていると、いきなり夕立がきました。

 この時期、けっこうつがいで行動することが多いようです。このことから子育てはつがいで行うのではないかと思います。また、「イタチは人をこわがらない」といわれますが、このつがいを見ている限りではオスの方が警戒心が強いようです。

チョウセンイタチの観察を始めたころに、上のように2ひきのチョウセンイタチ(イタチ)の行動を書いていました。しかし、その後の行動の観察から、メスとしていたイタチは子どものイタチで、オスとしていたものは母親、メスのイタチと考えられます。また、交尾の時期には、オスとメスが同じ場所で行動をしますが、メスが子育てを始めるころにはオスは姿を見せなくなりました。このことから、チョウセンイタチの子育てはメスだけで行っているようです。