武庫川の河原に小さなアリジゴクの穴がたくさんありました。しかし、アリジゴクが小さくて種類が分かりませんでした。ただし、すり鉢状の穴を作る種類は5種類ほどしかいないそうなので確かめるのは飼育さえうまくいけばかんたんだろうと思っていました。穴を作る種類は、
・ウスバカゲロウ→都市の周辺でも雨のかからない場所にいる。いつも見ている。
・コウスバカゲロウ→?
・クロコウスバカゲロウ→海岸や河原の砂地にいる。これの可能性が高い。
・ハマベウスバカゲロウ→海岸にいるそうだが場所が限られるようだ。
・ミナミハマベウスバカゲロウ→南の地域の海岸にいるようだ。
となると、コウスバカゲロウかクロコウスバカゲロウと思われます。
まずはアリジゴクをしっかりと大きくしました。最近はアリジゴク(ウスバカゲロウ類の幼虫)の分類の写真も載っていることがあるので大きくすればこれでも十分わかりそうです。成虫にまでできれば100パーセントだいじょうぶです。しかし、幼虫の分類もそんなに単純ではありませんでした。1ぴきずつ模様が違うのです。いわゆる生物多様性の個の多様性です。1ぴきだけ写真を比べてもとても同定まではいきません。
上の写真は2016年10月5日午前6時40分くらいに羽化をしていたウスバカゲロウの成虫です。ほぼ色が黒くなった状態です。やっとクロコウスバカゲロウだという確信が持てました。
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