オカダンゴムシ(丸虫)

 

落ちた樹皮の裏で越冬するオカダンゴムシ
落ちた樹皮の裏で越冬するオカダンゴムシ
2010年3月2日…兵庫県川西市

 ワラジムシ目オカダンゴムシ科の動物で広い意味でのワラジムシのなかまです。一般には、ダンゴムシと呼ばれかつては衛生害虫・不快害虫とされていました。丸虫という呼び方は、北摂地域などの西日本での呼び方です。最近は、小学校の教材として使用されるようになり、丸くなるのが面白いなどで子供の遊びの対象にもなっています。黒っぽくて黄色の小さな模様の少ないものがオス、やや小さくて色が淡く黄色の小さな模様が目立つものがメスです。

 庭や公園、神社などどこにでも見られます。枯れ葉の下などにいます。また、コンクリートに集まっていることが見られます。これはコンクリートに含まれるカルシウムに集まっているものです。昆虫と同様、外骨格の生き物でカルシウムが多く必要です。

 枯れ葉を食べる様子の観察や迷路実験などで自由研究でもよく取り上げられます。小学生の自由研究を見ても左右交互に進む様子が記録されていました。ただし、壁にあたるまでの距離が15cmまででないとこの確立が減ってしまいます。

 また、陸生の生き物でありながら、「鰓(えら)」でも呼吸をします。暗くて湿った場所が好きです。