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ケラの写真

 

ケラの写真
2008年6月17日…大阪府池田市細河

 

 2008年6月17日、ゲンジボタルの調査を終えて街灯の下で集計をしていたところ、足下をケラが走りました。

 ケラは都市近郊であっても池や田畑など水気の多い場所が残っていると見かけることがあります。小さな子どものけらを見ることもよくあります。

 ところで、この日のケラは走りながら何度も飛ぼうとしました。これまでケラが飛んでいるところを見たことがありません。写真のケラをよく見ると後ろの翅が前の翅の下から伸びているのが分かります。コオロギのなかまも成虫になってしばらくは後翅があってよく飛びます。ケラも同様に飛んでいるのでしょうか。

 よく、「ミミズ鳴く。」といわれる言葉があります。田畑のの近くから聞こえてくる、「ボー。」という連続音をミミズが鳴いていると思ってこのようないわれ方がします。ところが、ミミズは鳴きません。この鳴き声がケラの鳴き声です。

 コオロギに少し近いなかまです。穴にもぐって生活をするので前足がまるでモグラの足のように土を掘るのに便利な形になっています。手のひらに入れるともぐるような動作をするためくすぐったく感じます。

ケラ
2013年6月15日…兵庫県川西市

 野良仕事をしているとケラが3びきもいました。やはりいるところにはいるものです。ケラの体はとても水をよくはじいていました。

水をはじくケラ

ケラの幼虫
2013年8月17日…兵庫県川西市

 およそ2か月ぶりの野良仕事になりました。6月にケラの成虫が数ひきみられたので、今は幼虫がいるだろうと思っていました。成虫を10ぴきほど、幼虫を15ひきほど見ました。幼虫はほとんどが1cm前後でした。

 ふだんケラがどのような生活をしているのかよくわかならないので少し飼育してみました。18日は早朝の午前5時ごろになって活動が活発になり、食べ物も食べていました。

 19日のケラのようすです。早朝の午前4時から5時によく活動をしていました。夜にも活動をしているのですが、さほど活発ではありません。環境に慣れていない、気温が高すぎるなどの影響もあるかもしれません。

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