いきなりわからないものをつかまないこと


 昆虫によっては、毒(どく)があるものがあります。上の写真(しゃしん)は、イラガの幼虫(ようちゅう)です。



 下のものも、イラガの一種(いっしゅ)の幼虫です。よく見るいつものイラガとは違い(ちがい)ますが、刺(さ)されるとひどい痛み(いたみ)があります。

 また、クワガタムシの幼虫のように手でさわると死(し)にやすくなるものがいます。いきなりさわるのではなく、木切れ(きぎれ)などに乗(の)せて運ぶ(はこぶ)といいですね。木切れでつつかないで〜。

 



直射日光にあてないこと

 昆虫は、直射日光(ちょくしゃにっこう)がきらいと、思(おも)っておいてください。

 直接(ちょくせつ)太陽(たいよう)の光(ひかり)があたり続(つづ)けると、1時間(じかん)もたたないうちに死(し)んでしまうことがよくあります。ハムスターやスズメのひななどの小さな動物(どうぶつ)も同じですね。

 



できるだけ、かわかさないこと

 

 昆虫は、乾燥(かんそう)がきらいと、思っておいてください。

 すきまだらけの入れものに1日おいておくとすぐに死んでしまうものがよくありますね。昆虫は、空気中(くうきちゅう…くうきのなか)の湿度(しつど…しめりけ)が多(おお)いほうが、くらしやすいのです。新聞紙(しんぶんし)を湿(しめ)らせて入れておくだけでも元気(げんき)になることがあります。

 ただし、アゲハチョウの幼虫(ようちゅう)は乾(かわ)いても湿りすぎてもあまり死んだりしませんが、モンシロチョウの幼虫は湿りすぎると死んでしまうことがあります。昆虫によって違い(ちがい)があるのですね。

 



入れものの中に何匹も入れないこと

 

 1匹(ぴき)だけ入れるときも、草(くさ)を入れておきます。湿度(しつど)も多く(おおく)なりますし、つかまることもできます。

 また、たくさんの昆虫を入れると、傷(きず)つけあったり、ほかの昆虫を食(た)べたりすることがあります。草や木切れ(きぎれ)を多く入れておくと、そのようなことが少なくなります。

 



ふやした昆虫などは、もとの場所にもどすこと

 

 上手(じょうず)に昆虫を飼っていると、たくさんふえてきます。だからといってどこにでも放(はな)すのはよくありません。もちろんほかの生き物でも同じです。

 ゲンジボタルは、1種類(しゅるい)です。でも、日本の東(ひがし)にいるものと西(にし)にいるものでは生活(せいかつ)のしかたが相当(そうとう)違(ちが)います。あたりまえのようにいるクロアゲハでも、場所(ばしょ)によって尾状突起(びじょうとっき…うしろのはねにあるしっぽのように出ているもの)がないものや短(みじか)いものがあります。

 ふやした昆虫などは、もとの場所にもどすようにしてください。

 



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