ひょう(雹)

 2002年5月26日の夜、午後10時半ごろ大阪府池田市周辺は雷雨(らいう)でした。ところが、午後11時半ごろ、おかしな音が聞こえ始めました。

 雨にしてはあまりにも音が大きいのです。それに「キーン」とか、「カーン」という音がまじります。金属(きんぞく)に固(かた)いものがあたる音です。

 外を見ると、『ひょう』が降(ふ)っていました。

 大きいものは、2cmをこえています。

 最初(さいしょ)に見たものは2cmをこえている上に、きれいに二つに割(わ)れていました。割れた面を見ると、年輪(ねんりん)のようなもようがありました。氷がだんだんと大きくなっていくようすがよく分かりました。思わず見とれていました。

 写真を撮(と)ろうと、また探(さが)しました。しかし、それほどはっきりと模様(もよう)を見られるものは見つけられませんでした。右の写真は大きいものの一部です。

 『ひょう』にあたると痛(いた)そうなのであわてて家に入りました。ところが、ガスのメーターでおもっきり頭をうちました。「いたた。」…これなら『ひょう』にあたるほうがねうちがあった…。

 翌日(よくじつ)の27日午前1時45分ごろまで『ひょう』は続きました。後は寝(ね)てしまいました。

 27日の朝、出勤(しゅっきん)の途中で昨日の「ひょう」のあとを探しました。

 植物の葉や花が散(ち)っていました。種類(しゅるい)によって被害(ひがい)の大きいものと、そうでないものがありました。

 被害(ひがい)が大きかったのは、『アジサイ』と『キウイフルーツ』でした。

 横に葉を広げている植物は、被害が大きいようです。葉が固(かた)くなっていない時期(じき)でした。

 右が、『アジサイ』です。

 こちらが、『キウイフルーツ』です。

 やはりそこらじゅうに穴(あな)があいています。

 もちろん被害(ひがい)にあっているのは、植物だけではありません。

 この写真は、28日の朝に撮(と)りました。何の写真か分かりますか。

 近所の桃園の方にお願いしてガレージのあかりとりに使っていたとたん板の張(は)り替(か)える前に撮影(さつえい)させていただきました。右すみは、もう張り替えてある部分です。

 はずしたものをいただいてきました。もちろん、このような大きさの『ひょう』が落ちたのではないと思います。

 このように穴のあいたものはそこらじゅうで見られました。およそ2週間(しゅうかん)、張り替えの作業(さぎょう)が見られました。

 被害は、とたん板だけではありません。とゆにも穴があいていました。『ひょう』が降(ふ)ると農家にもひどい被害が出るというのがよく分かる気がしました。

 わたしのすんでいる地域(ちいき)以外(いがい)でも被害が多く見られたようです。池田市旭丘のようすです。

 ほかの場所の写真をいただいてきました。右と下の写真は、fuji.さんに提供(ていきょう)いただきました。

 この写真を見るととたん板の大きさからどれくらいの『ひょう』が降(ふ)ったのかが分かります。小さくしてあるので数(かぞ)えにくいと思います。もとの下の写真では、100以上(いじょう)を数えることができました。

 池田市では、栄町のアーケードの被害(ひがい)が大きかったと聞きました。わたしは、見に行きませんでしたが、被害にあわれた方々には、心よりお見舞い申し上げます。