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ヤエヤマムラサキ…メス |
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2009年の一番の特徴は、ヤエヤマムラサキが多かったことかな、と思います。行く島々でヤエヤマムラサキに会いました。でも、迷蝶です。ところで下の写真を見るとマダラチョウのなかまかと感じてしまうことがありますが、タテハチョウのなかまです。擬態と考えられています。しかも珍しいことに下のきれいに青く光っているのがメスで、もう一枚下の写真がオスです。 |
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ヤエヤマムラサキ…オス |
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下の写真は、ヤエヤマムラサキのオスです。ふつうはこちらがメスでしょ、と言いたくなるのですが…。オスとメスの翅の色が逆のようなチョウです。メスは卵を守ることで有名です。 |
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オオゴマダラ |
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大学生のころ、沖縄の離島でたくさんのオオゴマダラを見ました。そのころと比べると数が減りました。オオゴマダラは大きなチョウで、ふわりふわりとゆるやかに飛翔します。分布の北限は鹿児島県の喜界島でここでは天然記念物に指定されています。大阪府池田市で採集された全国で3びき目か4ひき目の標本はわたしが保管しています。写真は、Hir.さんの撮影です。マダラチョウ科のチョウです。 |
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ツマムラサキマダラ…オス |
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吸蜜中のツマムラサキマダラのオスです。マダラチョウ科のチョウで、このチョウももともとは迷蝶とされていましたが、最近では沖縄八重山ではずっと見られるようになってきました。各地の昆虫館でもよく見られるようになって来ました。 |
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ツマムラサキマダラ…メス |
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上のツマムラサキマダラのメスです。オスと比べると線状の模様が目立ちます。幼虫はクワ科のガジュマルなどの葉を食べます。 |
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コノハチョウ |
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コノハチョウも八重山を代表するチョウで、沖縄県の天然記念物に指定されています。すばやく飛んで、木の枝や幹などに止まります。タテハチョウ科のチョウです。 |
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下の写真のように止まったときに枯れ葉や木の幹にいると一枚の枯れ葉があるように見えます。擬態です。 |
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下の写真は大阪府箕面市の昆虫館(箕面公園昆虫館)で撮影したコノハチョウです。翅を開くと非常に美しい色をしています。ところで、天然記念物が昆虫館で飼育されているのは不思議です。じつは、昆虫館で飼育されているコノハチョウはもともとは鹿児島県の沖永良部島か徳之島にいたものが多いようです。この場合沖縄県のコノハチョウではないので天然記念物ではありません。 |
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イシガケチョウ |
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イシガケチョウはタテハチョウ科のチョウです。最近は温暖化で分布が拡がっています。 |
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イシガケチョウは昆虫館でもおなじみのチョウになってきました。 |
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タイワンヒメシジミ |
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特に驚いたのがタイワンヒメシジミです。もともと日本にいたチョウではないので迷蝶になります。何に驚いたかというと、その大きさ。下の写真は、ものすごく小さなチョウを拡大しています。ヤマトシジミでも小さいと思っているのにその半分くらいの大きさしかありません。世界で一番小さなチョウと表現しているものもあります。タヌキコマツナギの周囲を飛んでいました。 |
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2009年も発生したクロマダラソテツシジミ |
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2009年のもうひとつの驚きはクロマダラソテツシジミです。本州では今年発生がありませんでした。なぜ去年発生が続いたかが不思議です。沖縄や八重山では発生が続いても、ごく当たり前のことかも知れません。シジミチョウ科のチョウです。 |
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車を借りに行くとソテツがありました。見ると写真のようにボロボロになっていました。葉の上にはクロマダラソテツシジミの成虫と幼虫がいました。町の中から山の上まで、どこにでもクロマダラソテツシジミはいるような気がしました。 |
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交尾をしようとするアオタテハモドキ |
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ごく一般的なチョウですが、南の雰囲気があって好きなのがアオタテハモドキです。林道の横の畑で交尾をしようとオスが飛び続けていました。タテハチョウ科のチョウで最近は本州でも姿が見られることがあるそうです。明るく、開けた場所を好むようです。 |
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タテハモドキ |
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よく見かけるチョウです。明るい環境にいるようですが、アオタテハモドキほどではないようです。タテハチョウ科のチョウです。温暖化の影響で鹿児島県など九州全域に分布を広げています。はっきりとした目玉模様(眼状紋)があるかわいい色あざやかなチョウです。秋型には翅の裏面の目玉模様がなくなりコノハチョウのような感じになります。センダングサなどに吸蜜に来ます。 |
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カラスアゲハ(ヤエヤマカラスアゲハ) |
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日本にいるカラスアゲハを1種類とする考え方と石垣島などの八重山にいるカラスアゲハをヤエヤマカラスアゲハとする考え方もあります。分類がきちんと決まっていません。アゲハチョウ科のチョウです。 |
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スジグロカバマダラ |
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一年を通じて発生し、このチョウのいる場所では1年中見ることができます。マダラチョウ科のチョウでごくふつうに見ることができます。チョウの好きな人にはふつうの種類であまり興味をひかないようですが、美しくてよく目にとまるチョウです。 |
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交尾中のスジグロカバマダラです。スジグロカバマダラがふつうにいるチョウなので交尾の場面にもときどき出会います。上がメスで、下がオスです。 |
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ウスイロコノマチョウ |
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ジャノメチョウ科のチョウで、このウスイロコノマチョウも最近はクロコノマチョウと同様に温暖化により本州でもよく見られるようになって来ました。 |
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コウトウシロシタセセリ |
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セセリチョウ科のチョウです。石垣島と西表島だけに生息しています。森の中の花に吸蜜に来ているものに出会います。 |
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クロボシセセリ |
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こちらもセセリチョウ科のチョウです。幼虫がヤシ類を食べ、これについて日本に入ってきた昆虫と考えられています。鹿児島県でも見られるようになって来ました。 |
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シロウラナミシジミ |
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シジミチョウ科のチョウで迷蝶とされていますが、最近はずっと姿が見られるようになってきています。シュクシャやウコン、ゲットウなどショウガ科の植物を幼虫が食べるのでこれらの植物のある場所を探すとシロウラナミシジミが見つかります。 |
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ゲットウの花でシロウラナミシジミが産卵行動をしていました。 |
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ツマベニチョウ |
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南国のチョウといえばツマベニチョウを思いうかべるほど八重山の雰囲気を感じさせるチョウです。シロチョウ科のチョウで世界でも最も大きいシロチョウの1種です。この大きなツマベニチョウは飛ぶときのスピードが速いのも特徴です。あっという間に小さな山を通過してしまいます。「幸せを呼ぶチョウ」と言われています。 |
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ルリモンタテハモドキ(ルリボシタテハモドキ) |
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八重山でもほとんど採集記録のないチョウです。 |
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