コオロギ科
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カンタン
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2015年9月1日…大阪府池田市(飼育)
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成虫の見られる時期
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8月〜11月
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成虫の見られる場所
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クズやススキなどがあり、どちらかといえば自然が豊かに残っている環境
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鳴き声
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フィリリーというきれいな鳴き声を続ける。
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山地の周辺のクズやススキなどをふくむ、比較的豊かな自然が残っているような草原で、ふつうに見られます。
おもに、クズの葉で鳴いていることが多く、クズの葉をうまく共鳴させて鳴きます。ススキなどに産卵をするので秋が深くなると産卵中のものがよく見られます。産卵には、とてもおもしろいくふうがされています。産卵のようすを観察するとその「なるほどかしこい…?」と感じます。
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(大阪府池田市周辺を基準にしています)
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2003年9月6日…大阪府池田市伏尾町
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上の写真は、クズの葉にとまるカンタンのオスです。
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2015年9月1日…大阪府池田市(飼育)
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上の写真は、カンタンのメスです。産卵管の見えている部分がすべて黒く見えます。ヒロバネカンタンでは、先だけが黒く見えます。
《カンタンとヒロバネカンタンの区別のしかた》は、ヒロバネカンタンのページで紹介しています。(クリックしてください)
カンタンはコオロギのなかまで、鳴くのはオスだけです。
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2004年9月4日…大阪府池田市伏尾町
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2010年9月4日…大阪府池田市伏尾町
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上はカンタンのオスが草の葉の間で鳴いている写真です。2010年9月4日、大阪府池田市伏尾町です。カンタンのオスは鳴くときに植物の葉を使って鳴く音を共鳴させて大きくします。上の写真のように穴やすき間から頭を出し、翅を葉にそわせるようにして鳴きます。
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2011年9月10日…大阪府池田市伏尾町
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カンタンの声が聞こえました。探すと上のカンタンが見つかりました。鳴いているのはこのカンタンではありません。葉を食べているようでした。
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鳴いているカンタンがいました。しかし、鳴きやんでしまいました。翅を垂直には立てていません。「帰りにもう一度来たら鳴いているだろう。」そう思いながら写真だけ撮りました。ところが帰りに見ると、同じ場所にメスのカンタンしかいませんでした。
家で写真を確かめました。オスの翅が半分しか開いていません。「あっ。オスなのに産卵管がある。」こんな異常型があるのだろうか。……脚の数が多すぎます。よく見ると交尾中のカンタンでした。前にいるのがカンタンのオスで、オスの翅の中に頭を入れているのがメスのカンタンです。
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