キリギリス科

ヤブキリ

2005年9月3日…大阪府池田市伏尾町

成虫の見られる時期

6〜10月

成虫の見られる場所

町や山の木の上

鳴き声

「ジキ・ジキ」と鳴くが。場所によって、「ジキッ」としか鳴かないところや連続して鳴くところもある。

北摂地域では、都市化がすすんだ場所の潅木の上や林の樹上でも見られる。

(大阪府池田市周辺を基準にしています)

 

アキニレの上のヤブキリ
2011年7月4日…大阪府池田市新町

 2011年7月5日、大阪府池田市の猪名川河川敷を歩いているとアキニレの樹上から何びきかのヤブキリのオスの鳴き声が聞こえてきました。

 成虫になると樹上で生活をするため姿を見にくくなります。町の中から山の中までいたる場所で鳴き声を聞きます。下の写真は、観察会のときにコンクリートにとまっていたヤブキリのめすです。

ヤブキリのめす
2005年9月3日…大阪府池田市伏尾町

 ヤブキリのおすの終齢幼虫です。終齢幼虫は樹上生活をしていない場合もあり、草の上で見つかることも時々あります。

 ただ、このころも肉食の傾向が強くなってきています。若齢幼虫は植物の葉や花の花粉を食べますが成虫になるとほぼ肉食生活になります。キリギリスと同じですが、成虫になってからの生活場所が違います。

ヤブキリの終齢幼虫…おす
2005年6月5日…大阪府池田市五月山

ヤブキリの幼虫…おす
2006年4月30日…大阪府池田市五月山

 ヤブキリの幼虫です。驚くとこのようにおしりを上げます。背中に1本はっきりとしない太い線があります。キリギリスの幼虫との区別点です。

キリギリスの幼虫…おす
2006年4月23日…大阪府池田市桃園

 キリギリスの幼虫は背中が1枚の板のようで横に白い線と黒い部分があります。

ヤブキリ…終齢幼虫オス
2007年6月17日…大阪府池田市五月山

 池田市五月山を歩いていると笹の葉の上にヤブキリがとまっていました。立派な終齢幼虫のオスです。しばらくすると成虫になりそうです。(写真上)

 すぐ近くにヤブキリのメスもいました。こちらももうすぐ成虫になりそうです。(写真下)

ヤブキリ…終齢幼虫メス

ヤブキリのメスの幼虫
2009年6月7日…大阪府池田市五月山

 産卵管の長いヤブキリのメスの幼虫が農作業小屋にとまっていました。成虫までもう少しです。

ホテルに入ってきたヤブキリのメス
2007年7月24日…和歌山県和歌山市和歌浦

 ホテルの部屋の中に入り込んできました。ヤブキリのメスです。さすがに大きくて立派です。

 樹上生活のヤブキリです。ホテルの高い階も平気なようです。

2011年7月4日…大阪府池田市新町

 アキニレの樹上で何びきかのヤブキリが鳴いていました。なかなか樹上のヤブキリを見つけるのは大変です。1ぴきだけ近くのギシギシにヤブキリのオスがとまっていました。脚のとげが鋭くとがっています。成虫になるとぼぼ完全な肉食の昆虫になります。長い触角も持っています。

長い触角のヤブキリ

2012年7月4日…大阪府池田市新町

 昨年(2011年)低い場所でヤブキリの成虫を見ることができたので同じ日に見に行きました。河川敷でアキニレなどはあるのですが低いものしかありません。そのためか近くの草にヤブキリの成虫が見られます。この日もセイタカアワダチソウにヤブキリのメスとオスがいました。環境がわかりやすいように大きな画像を見ることができるようにしておきました。

 上の写真をクリックすると大きな画像で見ることができます。

ヤブキリのメス

 キリギリスのなかまではみんな同じですが、メスは上の写真のように産卵管を持っています。鳴きません。オスは下の写真のように産卵管はありません。鳴くのはオスです。

ヤブキリのオス

木に上るヤブキリの幼虫
2012年5月19日…大阪府池田市伏尾町

 ヤブキリの幼虫が木に上っていきました。この時期から肉食の傾向が強くなります。

ヤブキリの1齢幼虫
2013年4月27日…大阪府池田市

 ヤブキリの1齢幼虫がカンサイタンポポの花の上にとまっています。このようにしてタンポポの花粉を食べている姿を春にはよく見かけます。

シャガの花を食べるヤブキリ
2013年4月19日…大阪府池田市五月山

 いつもは、花粉を食べていることが多いヤブキリの若齢幼虫です。この日は、数ひきがシャガの花を食べていました。

メスのヤブキリ
2013年6月18日…大阪府池田市桃園

 昨日ヤブキリが鳴いていました。今日、6月18日には壁にメスのヤブキリがとまっていました。しかし、羽化不良でした。

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